建物の外装(外壁)に起きている不自然な汚れは?
お客様がお持ちの住宅や店舗、工場は、本来の寿命が30~40年で終わるわけではありません。今後はSGDs(持続可能な開発目標)の考え方にもあるように新しいものだけを造り続けることばかりでなく、リフォームやリノベーションを繰り返すことでお持ちの建物は資産価値や長く維持管理は可能になります。
現在進められている住宅の考え方は数値化され、保証の考え方は法律で規制されたもので住宅を維持する為の情報はメーカーや業者任せになっています。本来の住宅は日本に昔からある考え方や風土に合わせて行くことが必要でその良さが失いかけています。そこに専門業者の役割が必要になってきます。そのことを当社と協力いただきます専門業者の仲間よりいただく情報をコラムとして発信をして行きます。
◎気になり状況を確認してみました…この状況には何かありそうです
まずは画像2枚を確認ください。
建物の気になる一部を撮ったものになりますが、なにか気づかれましたか?画像の説明をすると、1枚目は屋根の防水の立ち上がり出隅部分と屋根端部になり、2枚目は外壁の表面と設備機器が取付けられたところを撮っています。特に注目をしてもらいたいのは屋根材料表面や外壁材料表面を確認願います。
建物の外装、外皮(屋根や外壁)は新築で引き渡されてからお客様が管理をする状況になりますが、建物の場所や周辺の環境によって屋根や外壁の表面は汚れ、紫外線等で劣化を始めます。その一つの現象が表面に付く汚れになります。
〇外皮(外壁)の汚れは周囲の環境により起きます
外皮(外壁)の汚れにつながる周囲の環境はどんな場合かと言えば…下記のようなことが考えられると思います。
- 自動車などの交通量が多い場所
- 湿気の多い場所
- 陽当たりが良くない場所
- 工業地帯が近い場所(排気が行われるようなケース)
以上が一般的に考えられるかと思います。外皮の表面に付く汚れの多くは塵やほこりだと考えます。窯業系のサイディングやタイル仕上げなどは目地やデザインの仕上げにほこりなどが溜まりやすいです。金属サイディングでも窯業系に似たようなデザインの場合には同じようなことが起こります。左官仕上げでも鏝(こて)仕上げによっては目立つ汚れにつながります。わかりやすいような汚れですが、散水を行えばきれいになることもあります。今家庭にも高圧洗浄機がありますが、圧力や掛ける向きによっては雨漏りにつながる事がありますので、一度問い合わせ頂きたいと思います。
⦿材料の組み合わせ、雨漏り、通気不足、設計
さて、今回の件ですが表面の汚れについては高圧洗浄を行えばきれいになるかもしれません。しかし繰り返し起こるような場合には何か原因があるかもしれません。以前、屋根で不思議な現象を見た事がありましたが、屋根の通気不足で起きたケースでした。高圧洗浄を行ったら一度はきれいになりましたが、その後また同じような現象になりました。最終的には屋根が葺き替えられていました。
今回のようなケースも設計、納まり、雨掛り、材料の選択等の問題で起きているような印象を受けます。本来、このような事態になった時にどう対処が出来るか?お客様に対してどう応えられるのか?すぐにはこの様な状態にはなりませんので、改めてお客様自身も目を配ってもらいたいです。
まとめ
お客様がお持ちになる自宅や建物で、屋根や外壁で起きていますこのような現象は最近使われています建材(外壁材)には起こりやすい事に気付いています。原因は周辺の環境や建物の構造、製品などの要因で起きるわけですが、気になるようでしたら確認をお願いしたいと思います。
みやちゃんよりお客様へ
お客様がお持ちのご自宅や建物は、外皮と呼ばれる屋根や外壁、窓(サッシ)の維持管理を定期的に行うことで長く維持をさせることが出来ます。外皮を維持管理して行くことは紫外線や風雨にさらされた事で劣化するのを防ぐことや雨漏りが起きて雨水が浸入しないことを目的に考えます。
住宅や建物は自身が取得された費用の他に、その時点からライフサイクルコスト(LCC)の考え方が必要となってきます。維持管理を行う中で間取りや使い勝手を変えられる日本家屋の特徴を生かしてリノベーションを行うことは、建て直す必要がなく現在の最新の設備や考えをとり入れることも可能になります。それには住宅や建物に関わります専門業者からの情報をえることが大切になると思います。今後は出来る限り外廻りだけでなく室内側の専門業者の協力者も含めてコラムで書いて行きますのでよろしくお願いします。
宮下板金工業有限会社
代表取締役 宮下 隆行
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